介護職の給与水準や負担軽減は今後どうなる?

介護職の仕事は体力的にキツイと感じてしまうこともありますが、それに見合った給与になっているのでしょうか。厚生労働省が公開している情報によると、介護職員の全国的な平均月額給与は約30万円となっています。これは新卒、キャリアなど全ての介護職の平均値です。最も介護職の給与水準が高いのが勤続10年以上で、10年を超えると平均月収は33万円を超えてきます。もちろん、資格の有無なども関係しているので、全ての介護職がこの水準にあるとは言えませんが、徐々に介護職の給与はアップしていることがわかります。

国は少子高齢化に対応するため、介護職の給与を底上げするための抜本的な対策を講じています。そのうちの一つが、給与をアップさせるために導入された特定処遇加算措置です。これは介護職として勤務する経験年数や、資格によって手当を加算し、より高待遇を実現するための政策です。この政策により、介護職は以前と比較すると給与が高くなっています。それでも、仕事で消耗する体力と給料が見合っていないと感じる人はまだまだいますので、さらなるベースアップが求められます。

もう一つは、介護現場の負担を軽減する介護ロボットの開発です。介護ロボットは介護職が行う作業をロボットが代わりに行ってくれるロボットのことで、現在も研究が進んでいます。介護ロボットが実際に介護の現場に導入されるようになると、寝たきりの方の介護をする上で、介護職の体力的な負担がかなり軽減できます。研究段階ですが、実際に介護ロボットを利用したテストも行われていますので、今後に期待したいものです。